平山 匠 作品展示「表情を捉える」

平山 匠 作品展示
「表情を捉える」

類まれなる才能の持ち主というのは、確かに存在をしており本作品の作者もその一人で卓越した技術と丹念な資料探求と観察力で、思わず誰もが足を止めて見入ってしまう作品の数々は、模型でありながら実車の息吹を感じられる仕上がりとなっています。

会場で展示される作品は、ビジュアルだけではない音、匂いまでもが感じられ、その「表情」に時を忘れて魅了されてしまいます。
着目する度合いを深め、細やかに情報を抽出して「表情を捉える」ことを追求した作品をJAMコンベンション会場でご覧ください。
※本文の一部に、TMSに掲載された記事を引用しています。

圧倒的な存在感のキハユニ15 17の床下
パンタ周辺の「表情を捉える」

◆展示作品紹介

●三江線のキユニ01<2024.11 完成/金属>(Masterpiece)
キハ01改造の郵便荷物気動車で、当初のエンジンが残置されている姿がモデル。
ずらっと並ぶ保護棒やカーテン、磨りガラスと小ぶりながら賑やかで楽しい。

●キハ58広島色 <2022.8 完成/プラ>(KATO・トラムウェイ)
ディテール加工はほどほどに、ウェザリングやブラインドなど細やかな気配りに努めた一作。
急行型の優美な車体に直線的で伸びやかな塗色が映える。

●中国地方のキハユニ15 三題 <2023.5 完成/金属>(フジモデル)
1番(岡山)、14番(浜田)、17番(小郡)を製作。
出自や経歴によって異なる様子を上廻り・下廻りともに再現した。
一堂に並べて見比べることが出来るのも模型の醍醐味。

●キハ20 442 <2024.8 完成/プラ>(トラムウェイ)
トラムウェイ完成品をベースに前頭部の後退角を深めて自身の思い描く表情とした。
下廻りは再設計し、各種機器や配管が視覚的に楽しめるモデルとした。

●101系関西線 <2026.7完成/プラ>(トラムウェイ)
通勤電車は手際よく短期間で完成に持ち込みたいもの。
今夏クリニックではそのためのパーツや工法の選択はもちろん、時に必要な割り切り方の実例をご紹介。

●101系900番代 二題<2026.7 完成/プラ>(トラムウェイ)
トラムウェイベースで特異的な形態をもつ900番代を製作。
前頭部に注力しつつも全体の雰囲気は市販品と同等とし、一緒に遊んでも違和感のない仕上がりを目指した。

●黄色い117系 <2024.2 完成/プラ>(TOMIX)
下関地区で活躍したC105編成をモデルに製作。
単調な印象とならないよう、観察をより深めて細部の表現に徹した。
各車まちまちの修繕も味わいといえる。

●DD11 二次型 <2023.11 完成/金属>(珊瑚模型店)
珊瑚キットをベースに、ボディの組み合わせ方を変更して実車に近付けた。
4号機は生涯を広島地区で過ごし、車籍を失った後も広島工場の入換車として活躍した。

●DE10 1514 <2017.11 完成/プラ>(KATO)
「実物をそのまま写し取ればリアルになるのでは」と考え、同年7月の姿をなるべく忠実に再現したもの。
彩色に関しては敢えて自身の感性を介在させていない。

●東福山のチキ5200 <2018.8完成/金属>(ペアーハンズ)
DE10のお供として製作。キットが簡素ゆえ、茶系を中心とした汚しを行うことで機関車とのバランスをとった。
積載レールはエバーグリーンのI型材を使用。

●可部のへっつい <2022.8完成/金属>(ワールド工芸)
大日本軌道 広島支社(現可部線)が当初に導入した機関車で、絵葉書や新聞社の記録を参考に再現。
動力化を諦めた代わりにキャブインテリアを拘った。

●廣島電氣101號<2025.1完成/紙・木>(自作)
藤永田造船所製の非常に可愛らしいスタイルの合造車で、登場時は美しい緑色とされる。
当時の設計図や塗料片を参考に同車の麗しく上品な容姿に想いを寄せた一作。

●モハニ92002 <2025.1完成/紙・木>(自作)
廣島電氣101形が国鉄に買収された後の姿を再現。
晩年は日中に1往復前後、細々と活躍していたが、1945年8月 原子爆弾により全壊、廃車。

●旅するみちのく美人 モハ2326 <2023.10完成/紙・木>(自作)
美形で知られる宮城電気鉄道モハ800シリーズのうち、彼女だけは故郷を離れ転々と生活した。
その生涯のなかで作者の地元を訪れた一刻を切り取った。

●西日本鉄道 7000形 <2025.12完成/金属>(Hungry dog)
作者の好みである“貫通扉+大きな前面窓”に惹かれて製作。
パノラミックウィンドウから覗く広々とした乗務員室インテリアと灯火類の両立が見どころ。

●小浜線 クモハ125 <2026.2完成/金属>(Tabuchi Train Models)
いわゆる“銀色の電車”にトライした一作。
全体的に銀色や灰色で味気がないため、それぞれに赤や青を加えて僅かに表情を変えている。
帯色は水色寄り。

●静岡鉄道 デワ1 <2025.8/金属>(アオバモデル)
アオバモデルのロストワックスの塊のようなキットをベースに製作。
線の乱れたパーツたちを修正し、端正な仕上がりとすることに面白さを感じた一作。

●十和田観光鉄道 モハ3603 <2026.5/金属>(Masterpiece)
同社へ譲渡する際に運転台を増設、前後で異なる顔を持つ面白い車輌。
2002年頃、東急ライトグリーン塗装になった姿を再現。作者としては増設側が本命。