フォトコンテスト2017総評

「第18回 国際鉄道模型コンベンション フォトコンテスト」

総評

今回のテーマ東海道(本)線はその歴史も長く我が国を代表する主要路線でした。いまは綜合的輸送力としては新幹線にその席は譲りましたが鉄道史として東海道(本)線の在存は他の追随を許すものではないと思っています。

今回はまだ蒸気機関車の姿も見えた昭和のころから現在まで長い年月、モノクロ写真からデジタルプリントまで多彩な作品が届けられました。それぞれ作者の思いのこもった力作揃いでした。

たゞ撮影地にかたよりがあり殆どが東海、首都圏でしたし、動力車中心の画面が多く、東海道の魅力について私達に伝えてくれる画面がもう少しあったら素晴らしいコンテストになったと思っています。

審査委員長 宮澤 孝一


大野 秀一 「三番鉄橋を行く」

大賞 選評

今日改めて思い返しますと日本国有鉄道時代は鉄道ファンの注視の的は東海道本線を中心として全国各地へ走るブルートレイン、寝台特急列車ではなかったでしょうか。九州各地や山陰、四国を結んで走る青い列車とその先頭に立つEF65やEF66のひく姿は圧観でした。この作品はまさに当時をしのぶ力作です。

快晴、京阪神と東京のほゞ中間に位置する浜名湖の長い橋を東京へ向うブルートレインの姿をしっかりと捕らえ、列車写真として堂々たる画面に仕上っています。東海道本線を代表する各撮影地を記念する意味としても意義のある作品です。

審査委員長 宮澤 孝一