「第17回 国際鉄道模型コンベンション フォトコンテスト」
総評
鉄道ファンの多くの人びとに圧倒的に人気が高かった蒸気機関車は現役から引退したとはいえその魅力は永遠に私達に存在すると思わせた今回の写真コンテストでした。
とくに通称門デフ、小工式除煙板の人気は高く、いまでも云い伝えられています。その頃の生き生きとした勇姿が甲乙つけ難い画面に踊っています。改めて在りし日を思い起すよすがとなりました。
そしてフイルムによるモノクロ写真の神髄に触れた思いもしました。
松井誠次 爆煙
大賞 選評
異形のC5711が力をふり絞りカーヴを曲がり勾配を進む姿をほゞ正面から捕えた力感あふれた画面です。
蒸機の持つ魅力、だから蒸機が好きなんだとみんなが思っている。吐き上る煙、白い蒸気の様子を改めて見ることが出来る作品です。
構図の巧みさに作者のカメラアイの素晴らしさを感じます。右横の蠅タタきの姿は見逃せません。
審査委員長 宮澤 孝一